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ブドウ栽培とワイン醸造について ブログトップ
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5月いろいろ [ブドウ栽培とワイン醸造について]

5月のいろいろ…

ブドウは萌芽して、
芽から葉っぱが展葉してから
あっという間に
大きくなります[かわいい]
2017年5月1.jpg


5月の大きな仕事は
2015年の赤の
アッサンブラージュ[ぴかぴか(新しい)]

キュヴェ三澤 赤、
メルロ、カベルネフラン
カベルネソービニヨン…
2017年5月2.jpg

エレガントでありながらも力強い
ダブルフェイスの
「キュヴェ三澤 赤 2015」
になりました[ぴかぴか(新しい)]
これから、ゆっくり
澱下げして
清澄や濾過はせず
瓶詰めします。

発売は、
11月頃を予定しておりますので、
是非是非、
楽しみにお待ちください[ぴかぴか(新しい)]

手作業で行っていた
「Grace Blanc de Blanc 2013」
瓶内二次のデゴルジュマン
(凍らせた澱を飛ばす作業)
も終わりましたー[ぴかぴか(新しい)]

爽やかな夏が近付いてきていますが、
デゴルジュをするときは
冬支度プラス耳あてです[exclamation]
2017年5月3.jpg

こちらも、2000本程ですが
12月にリリース予定なので
どうぞよろしくお願いいたします[ぴかぴか(新しい)]


土日は、勝沼のお店に
立っていることもあるのですが、
お客様がお帰りになる際、
さりげなく
「頑張ってくださいね、
応援しています。」などと
声をかけてくださることがあり、
その言葉に励まされております…
ありがとうございます[ぴかぴか(新しい)]

今年の仕込み終了です! [ブドウ栽培とワイン醸造について]

今年も無事に収穫、仕込み
終了です…[ダッシュ(走り出すさま)]

太陽の恵みを受けた8月より、
スパークリングの収穫を始め、
長雨となった9月は、収穫を遅らせて
10月の晴れ間を待ち、
最後は霜との闘い…

天候に左右され、
長いヴィンテージ(醸造期)と
なりました…

やはり、日本の醸造期というのは、
日本で体験しなければ分からない、

例えリスクを負っても、
熟期を待つ、そんな精神力が
必要な気がします…。

待って待っても、
赤ワインとして仕込むことを
断念し、ロゼワインとして
プレスしたカベルネフランも…
ロゼCF投入.jpg
ロゼCF.JPG
ロゼCF果汁.jpg


時には、手作業で
除梗したことも…
甲州手徐梗.jpg


ヴィンテージが表現されていても、
クオリティは落とさないよう、
いつも以上に、厳しく選別し、
細やかな作業を心がけました...


収穫と仕込みは終わりましたが、
まだまだ発酵中のワインもあり、
深夜の撹拌作業ももう少し。

最後まで諦めない…!


そうそう!
蜂に刺されたんですよー[あせあせ(飛び散る汗)]
選別したブドウを入れた桶に
たくさん蜂が寄って来ていたのですが、
桶の中に手を入れ、
さらに選別していると、
ブドウだけでなく蜂も拾ってしまい…[あせあせ(飛び散る汗)]
あいたたた…でした(笑)

最後は、笑顔で終わりたいので…
そんな醸造期の裏話[ぴかぴか(新しい)]


少ない収穫量…
予約した樽も使い切れるかな…
今のところ、
私の洗濯物置き場に
なっています(笑)
樽洗濯物.jpg

4年振りアルゼンチン [ブドウ栽培とワイン醸造について]

先月のことになりますが、
4年振りにアルゼンチンの
最大ワイン産地、
メンドーサを訪ねました[晴れ]

日本人ソムリエが、再び
世界を制する日を夢見て…

3年おきに行われ、
各国代表のソムリエが
世界一を競い合う、
ソムリエ世界大会を観戦[ダッシュ(走り出すさま)]

ワイン業界に生まれながら、
ソムリエ世界大会を観戦するのは
初めてのことでした…

準優勝のフランス代表が
最後ポツリ
「世界一になるのは
本当に難しいんだ」

その真っ直ぐな言葉に、国を背負い、
重圧の中で、金メダルを目指すのは
画面に映るアスリートだけではないのだと
つくづく感じました…

それはワイン造りでも同じこと。
気候のハンデを抱えるという
日本ワインですが、
私自身も、世界に誇るワインを造りたいと
思っている生産者として、
これからも、世界の頂点を目指す
日本人ソムリエを応援し続けたいと思いました[ぴかぴか(新しい)]

ソムリエ世界大会を観戦後、
4年振りに、Catena Zapataワイナリーで
研修をさせてもらいました。

カテナには、「カテナインスティテュート」
という、ワイナリーの中に研究所が備えられ、
こちらでは、ミクロヴィニフィケーションを
行い、様々な試験醸造が行われています。
IMG_0948.JPG


論文も、読ませてもらいました...
カテナが、他のワイナリーに
追随を許さないのは、
アルゼンチンの代表品種である
マルベックや、
カテナを象徴する標高の高さを
科学的に確かなものにしている
ところだと思います…
IMG_0951.JPG
IMG_0956.JPG
IMG_0958.JPG


そして、今回実際に研修を
させてもらい、
土壌の研究も進んでいることに
驚きました[exclamation]


標高の高いアドリアナヴィ二ヤード
で石灰の多い土壌のシャルドネ区域
IMG_0966.JPG
IMG_0967.JPG

石灰岩には、
根が通った跡も見られます。
IMG_0999.JPG


同じ畑の、シャルドネの区画ですが
白い礫質の土壌
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IMG_0971.JPG


収穫間近のマルベック[ぴかぴか(新しい)]
IMG_0974.JPG


80cmもの深さのある土壌
マルベックが植えられています。
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IMG_0980.JPG


マルベックの区画ですが
川に近く、石がごろごろした土壌
IMG_0982.JPG
IMG_0983.JPG


この土壌別で仕込んだワインも
間もなくリリースされるとのこと、
楽しみです[ぴかぴか(新しい)]
IMG_0997.JPG


新しく発酵容器も
導入されていました[ダッシュ(走り出すさま)]
IMG_0943.JPG
IMG_0944.JPG
IMG_0945.JPG
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自分が思うよりも、
周りはもっと進化しているし、
世界は急速に変化をしているんだ。

そう思うと、とても良い刺激を
頂きました[ぴかぴか(新しい)]


そして、変わらないものも…
アンデスの麓、逞しく美しいブドウ畑…
IMG_0963.JPG

カテナで育んだ友情[ぴかぴか(新しい)]
IMG_1003.JPG

一緒にご飯を食べに行ったとき、
偶然、そこのレストランの一角で、
別のワイナリーの試飲ブースが立ち、
ワインを提供していました。

そのうちの一つのワインが、
ブレタノミセスと呼ばれる酵母に
ひどく汚染されていました。

若い女性スタッフが
試飲提供していたのですが、
カテナで同期だった友人の女の子が、
「これはブレタノミセスだと思う。」と
控えめながらも真っ直ぐに伝えるのを見て、

純粋ではっきりした
アルゼンチンの国民性が
とても好きで、
そんな醸造家達が造るワインも
真っ直ぐではっきりした味わいだったことを
思い出しました...

今回、醸造期のアルゼンチンを訪ね、
気持ち新たに頑張ろうと思いながら、

日々のブドウつくりや
ワイン造りに
淡々と過ぎていく日本の毎日こそ
改めて大切にしたいと思いました[exclamation]

最初はできないことも [ブドウ栽培とワイン醸造について]

ゴールデンウイーク、
皆様いかがお過ごしでしょうか…[ぴかぴか(新しい)]

明野も暖かくなってきましたので、
瓶内二次を始めるための
スパークリングの瓶詰めを
行いました[ダッシュ(走り出すさま)]
瓶詰め.jpg


今まで全て手打栓で王冠を
売っていましたが…
手打栓.jpg


新しいセミマニュアルの
打栓機に興味津々[ぴかぴか(新しい)]
打栓機.jpg


ちょっとずつ、
造る本数も増えて、
機械も増えて…
嬉しいな。


最初はできないことも、
繰り返し続けることで
当たり前のように
できるようになっていく…

技術力をあげるということに
いつになっても
喜びを感じています[ぴかぴか(新しい)]

父とカベルネソービニヨン [ブドウ栽培とワイン醸造について]

いよいよ仕込みも
あと1ロットの
カベルネソービニヨンを残すのみ、
ラストスパートです[ダッシュ(走り出すさま)]

昨日の仕込には、
父がカベルネの選果を
手伝いに来てくれました!
嬉しかったー[ぴかぴか(新しい)]
選果お父さんと.JPG


その日、
父からのメッセージ・・・

「ワイン醸造家とは、
登山家のようなもの。

ブドウがそこにあるから
仕込むのだし、

苦労がたくさんあるほうが、
登った時に
景色が良い。」


ここまでスタッフの支えもあり、
自分が最も大切にしている
品質重視で
やって来ることができました・・・

熟すことが難しいと
言われている年でも、
カベルネソービニヨンの糖度は
24度を超え・・・
GCS.JPG

このような年に、日本で
ここまでのブドウを仕込める
醸造家は決して多くはない、
そのありがたみを感じています。

それでも、このロットは、
「キュヴェ三澤」ではなく、
セカンドの
「グレイス カベルネソービニヨン」
になると思います。

それくらい、「キュヴェ三澤」は
選ばないといけないワイン。

このブドウがワインとなり、
リリースされるのは、
3年後の2017年かな・・・

私はその頃何をしているかな・・・
なんて考えつつ・・・


一部、甕で発酵始まりました[ぴかぴか(新しい)]
甕発酵.JPG

カベルネソービニヨンは、
甲州とは違い、
フランスの品種。

世界で最も栽培されている
赤品種の1つだとは思いますが、

明野らしさ。
自分らしさ。
熟成の素晴らしさ。

そんな「らしさ」が生み出せたら・・・
と思います。

「日本のカベルネ飲んでみたいよ。」
そんな風に言ってもらいたいですし、

日本ワインは白ワインの
イメージがありますが、
力を振り絞って
最後の赤、頑張りたいと思います[ぴかぴか(新しい)]

グレイスロゼ [ブドウ栽培とワイン醸造について]

グレイスロゼ、
発酵中です[ぴかぴか(新しい)]
グレイスロゼ.JPG

約20時間のマセレーション後、
ダイレクトプレスをしました[ダッシュ(走り出すさま)]
グレイスロゼ2.JPG

品種は、メルロ、
カベルネフラン、
カベルネーソービ二ヨンに
ピノノワール少々・・・
明野の自社農園の
ブドウです[かわいい]
グレイスロゼ1.JPG

ロゼって、赤ワイン用の品種
で造るのですが、
私の中では白ワインに限りなく
近い感じがしています。
色素のある白ワイン・・・?

繊細・・・だからかな??

きれいに造ると、
はっとさせられる雰囲気が
あるんですよね[ぴかぴか(新しい)]

日本ではロゼが飲まれる機会が
まだ少ないですが、
極めてみたくなっちゃうなぁ、
エレガントな辛口ロゼも・・・[ぴかぴか(新しい)]

クロドランブレイのロゼとか、
シャトーシモーヌとか、
バンドールのロゼ・・・
美味しいロゼ、いいですよね[ぴかぴか(新しい)]

待ちわびたゴールデンシャルドネ! [ブドウ栽培とワイン醸造について]

今年は日照不足に悩まされ、
糖度が上がらず苦戦していた
シャルドネも、
やっと最後のロットを
残すところとなりました[ぴかぴか(新しい)]
シャルドネ1.JPG

待って待って、
色も待ちわびていたゴールドに・・・
糖度も23度近くに・・・
シャルドネ2.JPG

根気強く待てば
今年は気温が低いこともあり、
酸がしっかり残っている
質の高いブドウが手に入れられることを
改めて実感し、

ここだ[exclamation]と思うタイミングで
収穫できることの有りがたみを
感じました[ぴかぴか(新しい)]

今日は、日中は温度が上がり、
コウシュウもヘトヘト・・・
コウシュウ.JPG

風が変わってきたので、
季節が移り変わっていきますね・・・

タイムトラベル [ブドウ栽培とワイン醸造について]

8月下旬からは
まるで2011年を思わせるような
涼しい毎日です[ダッシュ(走り出すさま)]

この涼しさで
もっと晴れが続いてくれたら
2009年みたいになったりして・・・
なんて思いながら、

シャルドネの
スパークリングロットを
収穫しましたー[わーい(嬉しい顔)]
シャルドネ収穫.JPG

フレーバーが上がるように
除葉した房周りには
太陽光が差し込んでいます。
シャルドネ10-1.JPG

収穫したブドウは、
温度の低い状態で
酸化を防いで搾りたいので、
冷蔵庫で冷やし中・・・

このブドウから造る
「Grace Traditional method 2014」
が発売されるのは、
早くても4年後ですが、

ワインを空けるときには、
タイムスリップしたかのように、
仕込んだ年のことが
次々と思い出されるんですよね[ぴかぴか(新しい)]


ヴィンテージが始まりました! [ブドウ栽培とワイン醸造について]

仕込みあり、瓶詰あり、
取材あり、イベントありで、
怒涛の一週間が過ぎていきました[ダッシュ(走り出すさま)]

瓶内二次ロットの
シャルドネを仕込み…
シャルドネ畑.JPG


瓶詰では、
タランソーの
5年自然乾燥させたという、
樽の中で、

仕込み直前まで
貯蔵していた
カベルネフランを
初めて、マグナムに詰めました[exclamation]

新しい発想で
樽熟成、瓶熟成に
挑戦してみました[ぴかぴか(新しい)]
マグナム瓶詰.JPG


昨日の国産ワインコンクールの
試飲会場では、
サーブをしていた
私と弟のところへ、
ゲストとして来場していた
父が・・・[exclamation]

父にワインを注ぐのは
緊張でもあり、
嬉しい家族団欒でもあり・・・[ぴかぴか(新しい)]
国産ワインコンクール.JPG

今年のブースには、
山梨の地理的表示の
パンフレットも
置かせて頂きました[ぴかぴか(新しい)]

GI YAMANASHI…
何か、ちょっと誇らしかったです[ぴかぴか(新しい)]
地理的表示.JPG


グレイスワインの
営業の一員としてだけでなく、
北海道に住み、
自身でもワイナリーを経営する弟・・・

三澤農場で、
シャルドネも味見していました[exclamation]
ブドウの味見.JPG

収穫時期を判断するのに、
分析も大事ですが、
ブドウを実際に味見する
ベロメーターも重要です[exclamation×2]


この時期の私は
多分別人で、

段々、段々、
ワインとブドウ以外のことが
考えられなくなり、

夜に雨音が響くと、
ブドウが
だめになっちゃうんじゃないかと
不安で眠れなくなったり、

寝つけても、夢の中でも
ワイン造りをする私・・・(笑)


でもちょっとだけ、
ワイナリーを抜け出して
山梨県立美術館で開催されている
ミレーの特別展へ・・・
ミレー.JPG

農業に携わる人々や、
田舎の風景や日常を
描いたミレーの画に、
リフレッシュでき、
アイデアも頂いた
束の間の休息[ぴかぴか(新しい)]


そして今日も
発酵管理と、
瓶内二次ロットの
収穫と・・・[ぴかぴか(新しい)]
発酵管理.JPG

収穫SP.JPG


まだまだシーズンは
始まったばかりです[晴れ]

私にとって、
畑が整然として、
ジャングルみたくなっていなくて、

人の手が行き届いていて
愛情がこめられていて
綺麗なこと・・・
それが大切なこと・・・[ぴかぴか(新しい)]
明野の畑.JPG

「グレイスロゼ 2013」を瓶詰めしました! [ブドウ栽培とワイン醸造について]

今日は、ドバイからソムリエが
ワイナリーを訪ねてくれました[exclamation]

“La petite maison”
ロンドンでも人気のフレンチの
ドバイ支店のソムリエの方でした[exclamation×2]

La petite maisonは、
ロンドンで最も人気のある
ヒュージョンのモダンジャパニーズ
“Zuma"と同じグループ会社の
レストランです。

リトアニアご出身ということで、
リトアニアの方にお会いしたのは初めて[exclamation×2]

背が大きかったー(笑)

リトアニアという国のお話を
聞けたのも嬉しかったです[ぴかぴか(新しい)]


さて、ワイナリーでは、
「グレイス ロゼ2013」の
瓶詰めをしました[exclamation]
瓶詰め.jpg

明野の自社農園の
カベルネソービニヨン、カベルネフラン、
プチヴェルドを樽発酵、貯蔵しています。

2013年は、プチヴェルドも使った事で、
かなり色が濃く、
爽やかなロゼというよりも、
ボリュームのある味わいに仕上がっています。
グレイスロゼ.jpg

どうぞよろしくお願いいたします。
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