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4年振りアルゼンチン [ブドウ栽培とワイン醸造について]

先月のことになりますが、
4年振りにアルゼンチンの
最大ワイン産地、
メンドーサを訪ねました[晴れ]

日本人ソムリエが、再び
世界を制する日を夢見て…

3年おきに行われ、
各国代表のソムリエが
世界一を競い合う、
ソムリエ世界大会を観戦[ダッシュ(走り出すさま)]

ワイン業界に生まれながら、
ソムリエ世界大会を観戦するのは
初めてのことでした…

準優勝のフランス代表が
最後ポツリ
「世界一になるのは
本当に難しいんだ」

その真っ直ぐな言葉に、国を背負い、
重圧の中で、金メダルを目指すのは
画面に映るアスリートだけではないのだと
つくづく感じました…

それはワイン造りでも同じこと。
気候のハンデを抱えるという
日本ワインですが、
私自身も、世界に誇るワインを造りたいと
思っている生産者として、
これからも、世界の頂点を目指す
日本人ソムリエを応援し続けたいと思いました[ぴかぴか(新しい)]

ソムリエ世界大会を観戦後、
4年振りに、Catena Zapataワイナリーで
研修をさせてもらいました。

カテナには、「カテナインスティテュート」
という、ワイナリーの中に研究所が備えられ、
こちらでは、ミクロヴィニフィケーションを
行い、様々な試験醸造が行われています。
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論文も、読ませてもらいました...
カテナが、他のワイナリーに
追随を許さないのは、
アルゼンチンの代表品種である
マルベックや、
カテナを象徴する標高の高さを
科学的に確かなものにしている
ところだと思います…
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そして、今回実際に研修を
させてもらい、
土壌の研究も進んでいることに
驚きました[exclamation]


標高の高いアドリアナヴィ二ヤード
で石灰の多い土壌のシャルドネ区域
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石灰岩には、
根が通った跡も見られます。
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同じ畑の、シャルドネの区画ですが
白い礫質の土壌
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収穫間近のマルベック[ぴかぴか(新しい)]
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80cmもの深さのある土壌
マルベックが植えられています。
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マルベックの区画ですが
川に近く、石がごろごろした土壌
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この土壌別で仕込んだワインも
間もなくリリースされるとのこと、
楽しみです[ぴかぴか(新しい)]
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新しく発酵容器も
導入されていました[ダッシュ(走り出すさま)]
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自分が思うよりも、
周りはもっと進化しているし、
世界は急速に変化をしているんだ。

そう思うと、とても良い刺激を
頂きました[ぴかぴか(新しい)]


そして、変わらないものも…
アンデスの麓、逞しく美しいブドウ畑…
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カテナで育んだ友情[ぴかぴか(新しい)]
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一緒にご飯を食べに行ったとき、
偶然、そこのレストランの一角で、
別のワイナリーの試飲ブースが立ち、
ワインを提供していました。

そのうちの一つのワインが、
ブレタノミセスと呼ばれる酵母に
ひどく汚染されていました。

若い女性スタッフが
試飲提供していたのですが、
カテナで同期だった友人の女の子が、
「これはブレタノミセスだと思う。」と
控えめながらも真っ直ぐに伝えるのを見て、

純粋ではっきりした
アルゼンチンの国民性が
とても好きで、
そんな醸造家達が造るワインも
真っ直ぐではっきりした味わいだったことを
思い出しました...

今回、醸造期のアルゼンチンを訪ね、
気持ち新たに頑張ろうと思いながら、

日々のブドウつくりや
ワイン造りに
淡々と過ぎていく日本の毎日こそ
改めて大切にしたいと思いました[exclamation]

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