仕込みを終えて [ブドウ栽培とワイン醸造について]
「仕込が終わったら、どんな作業があるのでしょう・・・?」と聞かれることがあります。
休暇ですと、海外のワイナリーだったら言えてしまいますが、日本ではほっとするのも束の間、冬の作業に取り掛からなければなりません。
今日は、みんな片付けをメインに仕事をしていました
~まずは工場です~
研修生の荻野さんが、貯酒管理&バトナージュ中です。
発酵が終わると、酵母の死骸が澱となって沈殿します。通常、「澱引き」と言って、澱を取り除いてしまうのが一般的ですが、それをしないのが「シュール・リー」という方法です。
酵母は澱となってからも、活性があり、攪拌してあげることで(バトナージュ)、アミノ酸などのより旨み成分を抽出することができます。また、バトナージュをすることで、還元香を防ぐこともできます。
前川くんは、一生懸命帳面(今年の記録)を書いています。
「頭がごちゃごちゃです」(前川くん談)
青木さんは、屋根のお掃除をしてくれてました。
この明野の風が吹くと、いよいよ冬の到来と感じます。おかげでマツだらけです。
~農場編~
みんな、レインカットを片付けていました。
日本のワイナリーならではのシステムで、ワイナリーによって色々な雨よけの仕方があります。
グレイス農場では、「スマート=ジャパン」方式(房まわりのゾーンにプラスチックをかける)を行っています。
オーストラリアのリチャードスマート博士との共同開発で、発案されました。
レインカットは張るのも大変ですが、片付けるのも大変です
農場メンバーを紹介
多くの弟子を従える赤松師匠です↑栽培クラブを率いるリーダーです!
甲州の責任者の潮上さんです↑ 雑誌の取材があると必ずと言っていい程撮られる、イケメン栽培家です!
カリフォルニア出身のアルフィー↑ 影で、カリフォルニア大デイヴィス校の通信講座も受ける努力家です。
水野くん。写真なしです。肥料を探しに行ってたみたいです。。植物が大好きな最年少。
そして仲野農場長。
今日は、今年の農園のデータを記録にしてました。
農場長であると同時に、農学博士の仲野さんがまとめる分析とデータを、みんな頼りにしています。
話は変わりますが、このブログに登場する写真、すっごくキレイですよね・・・!(見ての通り、今日はさすがに違いますケド)
仲野さんが撮った写真なんです。お気に入りをいくつか紹介しちゃいます!
山と雪景色
これから剪定
ワイナリーから望む冨士
太陽の畑
私も撮ってもらっていました
~番外編~仕込中に私が助けてもらったもの。
1 なんと言っても、スタッフのみんなです!!
2 机に飾られたとっておきのワイン(の空瓶)。
・・・お世話になっている、ラグジュアリーマガジンの編集者が、「どうしても忘れられないお料理って意外と身近なものだったりするのよね。」とおっしゃっていました。
私もよく、「一番好きなワインは何ですか?」と聞かれます。
すごい!こんなワインが造れたら・・・と思ったのは、アンリジャイエです。
でも、私はジャイエを知らないし、それ以上語ることは難しかったりします。。
私にとっての1本という意味では、この1999年(メルロ)と2001年(カベルネソーヴィニヨン)の「キュヴェ三澤」です。
ボルドーのグランクリュに比べたら、まだ未完成なワインかもしれません。
それでも想いが伝わる1本。真摯な想い。
父は「せめて5年もってくれますように・・・」と願いをこめたと言います。それが今なお葡萄のポテンシャルを感じるこのワインたち。
このワインたちができた頃、私はまだ学生でした。当時のことは、あまり分かっていないでしょうが、それでもこのボトルを毎日眺めるたび、父と言う大きな大きな壁を乗り越えたいという気持ち、淡々と作業に流される中で、「私たちはいいワインを造らなければならない」という思いに立ち返ることができました。
3 てるてる坊主にもありがとう
リボンは、お世話になっているキュイジーヌ・ミッシェル・トロワグロのリボン。幸運を運びます
明後日は広島で学会、22日は、ペニンシュラでのメーカーズデイナーと、少し遠出をしますので、ブログはちょっとお休みです。。
21日は、フジテレビ「キレイのタネ」が放映されますので(23:55~の5分間)、お時間ある方は是非ご覧になってくださいね
休暇ですと、海外のワイナリーだったら言えてしまいますが、日本ではほっとするのも束の間、冬の作業に取り掛からなければなりません。
今日は、みんな片付けをメインに仕事をしていました
~まずは工場です~
研修生の荻野さんが、貯酒管理&バトナージュ中です。
発酵が終わると、酵母の死骸が澱となって沈殿します。通常、「澱引き」と言って、澱を取り除いてしまうのが一般的ですが、それをしないのが「シュール・リー」という方法です。
酵母は澱となってからも、活性があり、攪拌してあげることで(バトナージュ)、アミノ酸などのより旨み成分を抽出することができます。また、バトナージュをすることで、還元香を防ぐこともできます。
前川くんは、一生懸命帳面(今年の記録)を書いています。
「頭がごちゃごちゃです」(前川くん談)
青木さんは、屋根のお掃除をしてくれてました。
この明野の風が吹くと、いよいよ冬の到来と感じます。おかげでマツだらけです。
~農場編~
みんな、レインカットを片付けていました。
日本のワイナリーならではのシステムで、ワイナリーによって色々な雨よけの仕方があります。
グレイス農場では、「スマート=ジャパン」方式(房まわりのゾーンにプラスチックをかける)を行っています。
オーストラリアのリチャードスマート博士との共同開発で、発案されました。
レインカットは張るのも大変ですが、片付けるのも大変です
農場メンバーを紹介
多くの弟子を従える赤松師匠です↑栽培クラブを率いるリーダーです!
甲州の責任者の潮上さんです↑ 雑誌の取材があると必ずと言っていい程撮られる、イケメン栽培家です!
カリフォルニア出身のアルフィー↑ 影で、カリフォルニア大デイヴィス校の通信講座も受ける努力家です。
水野くん。写真なしです。肥料を探しに行ってたみたいです。。植物が大好きな最年少。
そして仲野農場長。
今日は、今年の農園のデータを記録にしてました。
農場長であると同時に、農学博士の仲野さんがまとめる分析とデータを、みんな頼りにしています。
話は変わりますが、このブログに登場する写真、すっごくキレイですよね・・・!(見ての通り、今日はさすがに違いますケド)
仲野さんが撮った写真なんです。お気に入りをいくつか紹介しちゃいます!
山と雪景色
これから剪定
ワイナリーから望む冨士
太陽の畑
私も撮ってもらっていました
~番外編~仕込中に私が助けてもらったもの。
1 なんと言っても、スタッフのみんなです!!
2 机に飾られたとっておきのワイン(の空瓶)。
・・・お世話になっている、ラグジュアリーマガジンの編集者が、「どうしても忘れられないお料理って意外と身近なものだったりするのよね。」とおっしゃっていました。
私もよく、「一番好きなワインは何ですか?」と聞かれます。
すごい!こんなワインが造れたら・・・と思ったのは、アンリジャイエです。
でも、私はジャイエを知らないし、それ以上語ることは難しかったりします。。
私にとっての1本という意味では、この1999年(メルロ)と2001年(カベルネソーヴィニヨン)の「キュヴェ三澤」です。
ボルドーのグランクリュに比べたら、まだ未完成なワインかもしれません。
それでも想いが伝わる1本。真摯な想い。
父は「せめて5年もってくれますように・・・」と願いをこめたと言います。それが今なお葡萄のポテンシャルを感じるこのワインたち。
このワインたちができた頃、私はまだ学生でした。当時のことは、あまり分かっていないでしょうが、それでもこのボトルを毎日眺めるたび、父と言う大きな大きな壁を乗り越えたいという気持ち、淡々と作業に流される中で、「私たちはいいワインを造らなければならない」という思いに立ち返ることができました。
3 てるてる坊主にもありがとう
リボンは、お世話になっているキュイジーヌ・ミッシェル・トロワグロのリボン。幸運を運びます
明後日は広島で学会、22日は、ペニンシュラでのメーカーズデイナーと、少し遠出をしますので、ブログはちょっとお休みです。。
21日は、フジテレビ「キレイのタネ」が放映されますので(23:55~の5分間)、お時間ある方は是非ご覧になってくださいね
2009-11-19 19:04