明けましておめでとうございます！

明けましておめでとうございます
本年も、グレイスワインをよろしくお願いいたします。

みなさんは、どんなお正月をお過ごしですか…？？


私の今年の初ワインは、もちろん甲州です！

三日で完売となった「新酒甲州2009」と、以前のブログでも取り上げた低アルコールの「茅ヶ岳2007」です。

甲州は、御節とも合います。
唯一、数の子とは相性が悪いのですが、魚卵と合うワインは、シャンパーニュを除くとなかなかないですよね。。
甲州も、他の魚卵では、相性の良いものもあるのですが・・・


赤ワインも飲みました！


ジャンマルクラフォンの古木（100年の樹だそうです）ボジョレーです。ジャンマルクラフォンさんからいただいたもので、去年のヌーボ（新酒）です。
ジャンマルクラフォンさんは、以前、明野のワイナリーに遊びに来てくださったことがあり、穏やかな雰囲気ととても丁寧にティステイングすることが印象的でした。
私は、マコンで研修を積んだので、ボジョレーにも思い入れがあります。
日本では何かとマーケテイングばかりが先行するボジョレーですが、ゴブレという剪定方法も、ガメという単一品種がもたらす味わいも個性的ですよね。

隣は、おばあちゃんが大好きな「キュヴェ三澤」です。
2006年のキュヴェ三澤も、ようやく開き始めました。明野のメルロです。2006年は、最近のキュヴェの中でも、しっとりとしたタンニンの中に、落ち着いた果実味があり、おばあちゃんも特にお気に入りの一本だそうです。


そして、父がボルドーの平行ティステイングを主催？してくれました。



ラスカーズ、コス、ムートンの９７です。

個人的には、ラスカーズが良かったです。１本目がブショネだったので、父に頼んで2本目を持ってきてもらいました。
古いワインは難しいですよね。。続かなくて良かったです（笑）
ラスカーズの９７は天候に恵まれなかった年と感じさせないくらい、葡萄のポテンシャルを感じました。また造りもエレガント。
親戚の中には、「ちょっともの足りない」という声もありました。

コスは、樽の風味が強く、青さも感じられました。熟成もこの三つの中では一番早い感じがしました。
なんと収穫のたった40％程で造られたワインとのこと。
コスと言うと、力強いワイン。そんなイメージがあります。

ムートンは、忘年会の時に96を飲んでいたので、楽しい比較になりました。
熟成香が複雑に出ていて、初めは、少し派手かな？と感じるタンニンと香りでしたが、時間が経つにつれて味わい深く、興味深いワインでした。やはりムートンも、収穫量の50％で造られたワインだそうです。


９７のボルドーは残念ながら、8月の天候に恵まれず、市場の評価はいまいちなのですが、今飲むには、ちょうど良い感じがします。

実は、私は、この年に思い入れがあります。日本においてはグレートヴィンテージで、父の努力が初めて実を結んだヴィンテージだったと言う事。９７を飲むたび、日本の９７を思い出すと言う、まるで初心に戻るような気分になります。


最後に、グレイス甲州菱山畑05も開けてみました。


この年の菱山は非常に低アルコールです。
見た目は、まだ淡いレモンイエローを保っていましたが、残念ながら味わいは、菱山特有のミネラルや、溌剌とした酸を失い始め、酸化の気配をうかがわせました。

先日、「キュヴェ三澤甲州ＰＲ2005」を飲んだのですが、こちらは同じ低アルコールながら、酸化を感じさせませんでした。キュヴェ三澤の甲州は、同じ勝沼でも鳥居平畑のもの。
甲州の熟成については、難題ですね！！

それでも普段、父と仕事抜きでワインを飲む事もないので、ゆっくり飲む事が出来て良かったかな（笑）


他にも、フェルミエの犬田ゆりちゃんが送ってきてくれたチーズを色々試したりしました。

以前、「チーズは、ビオと、通常のナチュラルチーズとでどう違うの？？」と質問したところ、通常のコンテと、ビオのコンテを送ってくれました。
私は、通常のコンテの方が甘みを感じました。もちろんビオの方が価格が高いので、このくらいの差だったら、敢えてビオじゃなくても・・というのが正直の感想。
しかし、一緒に送ってくれたダレッジオは、ビオの方が爽やかなコクがあるような感じがしました。
他にも、シェーブル、ブリヤサヴァラン、モンドールと違うタイプのチーズとワインを楽しみました。
ゆりちゃんと出会ってから、新しい楽しみがまた増えた気がします。ワインは輪を広げてくれるのですね…
今年もたくさんの輪が広がる事を祈っています


明日で三が日もおしまいとなりますが、どうぞ楽しいお正月をお過ごしください。

そして2010年も、皆様にとって素敵なヴィンテージとなりますように。