SSブログ

アドリアナヴィニヤード [海外のワイン]

カテナの持つ畑のうち、最も面白いなと思うのがアドリアナヴィニヤードです[ぴかぴか(新しい)] 標高約1500mに位置し、ここで育てられるマルベックは、果皮がしっかりとしており、質の良いタンニンを持っています。

甲州の造りに携わるうち、香りや味わいのボリュームより、質に注目するようになりました。シンプルな品種である甲州ですが、良い畑で造られる甲州は、少量でも香りが高貴ですし、酸も複雑味があります。同じことが赤品種にも言えると思います。私は、タンニンもただ量があるだけではなく、苦味が少なく、細やかなタンニンの赤ワインを造りたいと思っています。


アドリアナヴィニヤード[かわいい]
マルベックカテナクローン.jpg


収穫間近のマルベックは、葡萄の梗が茶色くなっています[exclamation]
マルベック収穫.jpg


普通、葡萄の房で品種を見分けることは非常に難しいといわれ、葉の形で区別することが多いのですが、マルベックは、逆三角形という特徴のある房なりになっています。
マルベック 房.jpg


網は、雹を避けるためにかけています[あせあせ(飛び散る汗)]
雹を防ぐネット.jpg


ミサワワイナリーもそうなのですが、実際に葡萄の味を見て、収穫日程を決定します。例えば未熟果と、良く熟した果実では、種の熟し方も全然違います。こうしたところは、分析に頼ることはできません[ダッシュ(走り出すさま)]

未熟果の種[曇り]
未熟果の種.jpg

とてもよく熟した果実の種[晴れ]
過熟果の種.jpg


収獲間近のマルベックの味をみていると、まだ葡萄の段階なのに、糖のレベル、果実香、タンニンが一体になっている印象を受けました。
ワインの世界では、ヨーロッパを中心とする「旧世界」、オーストラリア、NZ、チリ、アルゼンチンなどのワイン新興国を中心とする「新世界」の二つに大きく組み分けられます。「新世界」のワインは、「旧世界」のワインに比べ、一般的に、全体がまとまっており、香りが開いており、味わいも、熟成させなくても飲みやすい状態になっていると言われています。マルベックの葡萄をテイステイングしながら、醸造も関係しているのでしょうが、葡萄の影響が大きいのだということを再確認しました。


アドリアナヴィニヤードがあるトゥプンガトという産地は、とても美しいところです[ぴかぴか(新しい)]
トウプンガト.jpg

Francescoコンサート ブログトップ

この広告は前回の更新から一定期間経過したブログに表示されています。更新すると自動で解除されます。