菱山の甲州

祖父の時代から、重要視してきたワイン産地に勝沼町の菱山地区があります。

グレイスワインでは、これまで、山梨県産の甲州をジェネリックワインとして「グリド甲州」、山梨県勝沼町産の甲州を「グレイス甲州」、山梨県茅が岳山麓の甲州を「グレイス茅が岳」としています

さらに区分し、勝沼町の中でも、特に質が良く、個性が感じられやすい甲州を、「グレイス甲州　菱山畑」「グレイス甲州　鳥居平畑」とし、鳥居平地区の最も優れたロットを樽醗酵し、「キュヴェ三澤　甲州　鳥居平畑」としています

茅が岳山麓になりますが、明野町自社農園産の甲州は、「キュヴェ三澤甲州　垣根仕立」として出させていただいています

その中で、菱山は、思い入れがあるばかりでなく、造られる甲州の味わいから、私の好きな産地の一つです　日当たり自体は、鳥居平のほうがはるかに良いですが、標高が高く、シャープな酸と、複雑な土壌によって、年によってはスモーキーと感じるくらいの、ミネラル感が印象的です。


連休は、仲野さんと、土橋さんと、菱山の笠懸けに行ってきました

菱山畑　



明野町の三澤農場では、垣根栽培なので、雨を除けるため、房周りにレインカットを張りますが、棚栽培では、一房一房に雨除けをかけなければいけません　

三澤農場のレインカットプラスチックのシートがレインカットです。



笠懸けや、レインカット貼りは、日本にしかない作業で、海外では観たことがありません　私は、笠懸けを海外で説明するとき、いつも「ぶどうの傘」と紹介するのですが、海外の醸造家からは特に、「これは日本人しかできない作業だね」と言われます



21日のイベントでは、笠懸けの作業も一緒に菱山の産地を体験していただいた後、2002年、2003年、2004年、2011年の菱山畑から造られる甲州のテイステイングも予定しております　イギリスにも輸出をしているこの菱山畑の甲州ですが、21日は、どっぷり菱山の魅力につかりましょう　まだ若干の余裕がございますので、ご興味のある方は、グレイスワインサロン柿嶋（TEL [phone]　営業時間9時～17時）までご連絡ください


イベントの詳細はこちらをご覧ください
http://grace1923.blog.so-net.ne.jp/2012-06-29