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手摘み派?機械派? [海外のワイン]

葡萄を収穫するのに、手摘みか機械摘みかは、よく議論されるところです[ダッシュ(走り出すさま)] ミサワワイナリーでは、全ての葡萄を手摘みしていますが、これは、畑の段階で、全ての病果を取り除くためです[あせあせ(飛び散る汗)] グレイスのスタイルとしては、手摘みのほうが合っていると思いますし、この細かい一つ一つの作業が、グレイスの持ち味である滋味に通じていると思うので、これからも手摘みでワインを造っていきたいと思っています。

しかし、機械摘みに批判的なわけではありません。機械摘みによって、例えば、温度の下がる夜間収穫を行っていることころもあります[かわいい] 機械摘みの一番の利点は、少ない労働力でコストを抑えられることです。そうしてコストパフォーマンスの良いワインを造り、消費者を喜ばせることができれば、それはワインメーカーとして、やりがいのあることではないでしょうか[ぴかぴか(新しい)]

ボジョレーのモルゴンにワイナリーを持っている友人がいます。彼女が以前「収穫日に約していた働き手たちにドタキャンされ、予定していた収穫ができなかった」と嘆いていたことがあります[あせあせ(飛び散る汗)] 日本では考えられないことですが、フランスでは収穫に、北アフリカやアジア人などの移民を季節労働者として雇うことがあり、一人も来ないということも珍しくありません[バッド(下向き矢印)] モルゴンの仕立ては、ゴブレという、機械摘みができない仕立て方になっています[ダッシュ(走り出すさま)] もし、機械摘みが許されていれば、彼女は、より明確な収穫スケジュールを立てられたと思います。

また、チリのエラスリスでも、より機械摘みを研究することにより、手摘みと変わらない状態で葡萄を収穫できる技術があります[ぴかぴか(新しい)] エラスリスでは、白品種のみ機械摘みを行っています。

カテナでは、手摘み、機械摘みの両方を行っていますが、手摘みのほうが、労働力を抑えられることができるそうです[ー(長音記号2)]
ワーカーは、時間帯ではなく、収穫箱の数(kg)で賃金が支払われます。一つの収穫箱は25kgになっていますが、一つにつき支払われるのは、2-3ペソ(約50円)です。一人のワーカーが収穫するのは、葡萄の状態にもよりますが、一日に大体100箱です。これは、かなり早いスピードです[exclamation×2] 一日ワーカーが働いてもらえるお給料は、大体5000円ということになります。ただ、今、収穫は人気のある仕事ではなく、募集しても足りないため、機械摘みにも頼るそうです。

チリやアルゼンチンのワイン造りは、日本とはかなり違いますが、それらを学び、日本のワインの未来についても考えることも多いです[あせあせ(飛び散る汗)] 日本ワインは高いといわれますが、コストパフォーマンスの良さだけが、日本ワインの生き残っていける道だとは思いません。もちろん、競争力は大切ですが、コストパフォーマンスの良さには、必ずワーカーたちの厳しい生活という現実があります。グレイスの場合は家業なので、良いワインを造り、家族や、社員の生活を守っていきたいと思っています。

私は、それぞれの産地の味わいを、そのままワインにしたいと思っています。ただ矛盾するようですが、「こういうワインを造りたい」というイメージはあります。技術の革新は、人を助けるものです。環境や、時代の流れとうまくつきあいながら、的確な判断ができる造り手になりたいなあと感じる今日この頃です。


カテナのレセプション[晴れ]
レセプション.JPG

除梗中・・・
除梗中2.jpg

除梗中.jpg

ボナルダ [海外のワイン]

メンドーサの中心区に、「ボナルダ」というホテルがあるのですが、これは、アルゼンチンの土着品種の名前です。

ボナルダという品種は、海外では知名度が低いとのことですが、地元ではよく消費されています[ぴかぴか(新しい)] 赤ワイン用の品種ですが、色もそこそこ濃く、テーブルワインとしては申し分ないワインですが、中には、このボナルダで、5000円くらいのプレミアムワインを造っているワイナリーもあります[晴れ] 大手ワイナリーのひとつで、スワロフスキーの持ち主である「Norton」も、固有品種として、以前よりこのボナルダに注力しているようです。個人的には、塩味が強い品種だなという印象があります。

このボナルダの試飲会が、ボナルダホテルで行われるということで、カテナの友人たちと行ってきました[グッド(上向き矢印)]
最初に、試飲するワインの説明があります。この日試飲したワインは、3種類のボナルダでした。
ボナルダ試飲会1.jpg

説明が一通り終わると、立食でおつまみや軽食が出ます[レストラン] ワインと一緒にホテルもプロモーションを行っていました[かわいい]
メンドーサの試飲会は初めてではなかったのですが、だんだん飲み会になる雰囲気があります(笑)
ボナルダ試飲会2.jpg

ルモンタージュ [海外のワイン]

前回紹介したルモンタージュという抽出方法ですが、一言にルモンタージュと言ってもいろいろなやり方があります。

例えば、ミサワワイナリーのような年間50トン程度のワイナリーでは、大きなタンクがないので、手動でルモンタージュを行いますが、カテナのルモンタージュは、機械化されています[exclamation×2]

ルモンタージュは、タンクの底にホースをつなぎ、ポンプを回し、炭酸ガスによって浮いてくる果房に、底からひいた果汁をかけていくタンク内の撹拌です[ダッシュ(走り出すさま)]

カテナでは、三種類の機械で、果房の全体に果汁をかけていきます。ミサワワイナリーの規模では、機械化していくことは難しいと思いますが、ワイナリーによって、こうした道具が違うので、見ていて面白いです[ぴかぴか(新しい)]


ルモンタドール
ルモンタドール修理後.jpg


モリネータ
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モトネータ
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この中で、モトネータだけ手動です[ダッシュ(走り出すさま)]ルモンタドールやモリネータは、より少ない労働力でルモンタージュを行えるメリットがありますが、顆粒によって詰まりやすいので、顆粒が潰れてきっていない発酵初期には使えないことがあります[あせあせ(飛び散る汗)]

この作業を何分行うか、一日に何回行うか、ポンプのスピードをどれくらいに保つかは、全てワインメーカーの判断によって行います。

カテナでもチリと同様、ワンメーカーの仕事は、スーパーバイザーのようなものです。作業を決定するのが、ワインメーカーで、実際作業を行うのはワーカーですが、彼らを見ていて、醸造の仕事というのは、きれいな仕事だなと感じるようになりました。確かに、カテナや、チリで働いていたエラスリスのようなプレミアムワインを造っているワイナリーでは、1Lの果汁が何万円の価値を持っていることがあり、それを考えると重い仕事です[あせあせ(飛び散る汗)] でも作業自体としては、果汁をタンクに移動したり、チームワークを大切にしたりと穏やかな仕事です[かわいい]

アルゼンチンのワインは、昨年、アメリカにおいて、初めて、チリの総輸入額を上回りました。依然として南米で、最も強いのはチリワインです。去年のこの実績を見ると、アルゼンチンワインのほうが高価格で取引されていることになります。
チリでは、一つのワイナリーの中で、ワインメーカーのそれぞれのセクションが異なっています。例えば、白ワイン担当のワインメーカー、赤ワイン担当のワインメーカー、樽を管理するワインメーカーといった具合です。アルゼンチンでは、あまりこういうことはないそうで、全体で動いているような感じがします。これは私のイメージですが、チリのワイナリーにしても、チリワインにしても、わが道を行く!!という感じ。比較的バランスが取れているのがアルゼンチンのワイナリーだと思います。

チリで働いていたとき、ワインメーカーとワーカーの生活レベルの違いにショックを受けました。日本に戻り、それを思い出すと切なくなっていたのですが、今は、ワーカーの友人たちが、ワイン醸造という平和な仕事で良かったなと感じるようになりました。

チリでも、アルゼンチンでも、作業を監督しているだけでは、あまり面白くないなと思うときもありましたが、嬉しいことをなるべく発見するようにしています。ワーカーたちが、自分の教えたことを実践してくれているのを見たり、それを、自分が教えたようにまた別のワーカーに教えているのを見ると、どんな立場であっても、やはりワイン醸造っていいなと思うのです[ぴかぴか(新しい)]

カテナの一日 [海外のワイン]

カテナの一日は、テイステイングから始まります[晴れ]

朝、ワインメーカーたちが揃うと、発酵中の全てのタンクをテイステイングします[あせあせ(飛び散る汗)]

カテナのワインメーカーたち[ぴかぴか(新しい)]
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タンクは、160hl、250hl、400hlとあり、良いロットは、160hlのタンクで発酵されます。

カテナのタンク[かわいい]
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最も良いロットは、プラスチックの容器か、樽で発酵されます。

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樽は500Lの発酵用の容器になっています。
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ボルドー大で勉強していた頃、赤ワインの樽発酵は、樽由来の香りが付加されすぎるということで、樽発酵はあまり好まれていませんでした。しかし、新世界では、ワインメーカーが的確な樽発酵を行うことで、ワインにより複雑味を与えているケースが多いです。

タンクの量が多いので、午前中はテイステイングで終わってしまうことが多いのですが、このテイステイングで何を見るかというと、ワインの状態によって、どのようにその日の抽出作業を行うか決めます[ダッシュ(走り出すさま)]

抽出作業は、赤ワイン醸造において、最も大切な作業です。作業を決定するのは、ワインメーカーの仕事です。カテナで行っている抽出作業は、3種類です。


1 ルモンタージュ
ポンプを使って抽出作業を行います。
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2 ピジャージュ
発酵によって、アルコールだけではなく、炭酸ガスも生産されます。炭酸ガスによって、浮き上がってくる果房を、棒を使って沈めていきます。
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容量が大きいタンクは、機械を使います[exclamation×2]
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3 デレスタージュ
タンクの果汁のみを別タンクに移し、ある程度の時間をおいて、再び元のタンクに果汁を戻します。3つのうち、最もテクニックがいります。抽出や、発酵促進に最も効果が出やすく、通常、1ロットの発酵中、一度のデレスタージュで十分とされていますが、マルベックの場合、カベルネソービニヨンなどの品種と異なり、抽出しすぎるということは稀なので、一日に何回もデレスタージュすることがあります。

デレスターヒ.jpg


お昼はみんなで[るんるん]いつも、2時過ぎに遅いお昼をとります[レストラン]
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仕事を終えて、部屋に戻るのは、9時か10時くらいです[家] スペイン語をちょっと勉強して洗濯して寝てます(笑)
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メンドーサとチリでは、労働状況や、作業の仕方が異なります。またそんな話にも触れていきたいと思います。。

カテナについて [海外のワイン]

今日は、ヴィンテージ先のカテナについて、少し書いてみたいと思います[かわいい]

カテナは、現在4代目にあたるローナ・カテナが指揮を執るファミリーワイナリーです。
ローラの父親であるニコラ・カテナは、メンドーサにおけるマルベックの先駆者として知られ、ローラはその誇りを受け継いでいます。

一週間働いてみて、カテナの一つの特徴は、マルベックにほぼ特化しているということ。それぞれの畑の持つ性格の違い、特に標高の違いを非常に大切にしているということです。

カテナのマルベックを造る4つの畑を少し説明します[ぴかぴか(新しい)]


・アンヘリカ(畑の名前)
産地:マイプ(ルンルンタ地区)
標高:850m
ウインクラーの指標:Ⅲ 
ワインの特徴:樹齢80年を超える樹。5つの中で最も繊細なワインになる。


・ピラミッド
産地:ルハン(アグレロ地区)
標高:940m
ウインクラーの指標:Ⅱ
ワインの特徴:カテナワイナリーを囲む畑。スパイシーで、バランスの取れたワインになる。


・アドリアナ
産地:トウプンガト(バステイアス地区)
標高:1480m
ウインクラーの指標:Ⅰ
ワインの特徴:5つの畑の中でも最も標高が高い。骨格があり、熟成向きのワインになる。


・ニカシア
産地:サンカルロス(アルタミラ地区)
標高:1180m
ウインクラーの指標:Ⅰ
ワインの特徴:フローラルなワインになる。


マルベック[晴れ]
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カテナには、これらの畑単独のワインもありますが、それぞれの良いところをブレンドして造るフラッグシップワインが有名です[ぴかぴか(新しい)] マルベックと、カベルネソーヴィにヨンをブレンドして造る「Nicolas Catena Zapata」と、マルベックで造る「Catena Zapata Malbec Argentina」です。


オーナーのローラに会ったとき、「Catena Zapata Malbec Argentina」について語ってくれました。ローラは、ずっと、カベルネの力を借りずに、マルベックだけで、偉大な世界のワインと肩を並べられるメンドーサのワインを造りたいと思っていたそうです[ぴかぴか(新しい)]

2004年のグレートヴィンテージ、いくつかのマルベックのロットが、素晴らしいと感じたローラは、何日もテイステイングを続けましたが、一昨日よりは昨日、昨日よりは今日と、いつテイステイングしても、前回のテイステイングの味わいを上回っていたそうです。

これはすごいことだと思います。発酵中のワインは、不安定なので、味わいが変化しやすく、また昨日はよかったのに、今日はあんまり・・・ということが多々あります。発酵が終わり、貯蔵中も、いつテイステイングしても、前回よりもいいなんて、醸造家にとって幸せなことだと思います。

そこで、ローラは、マルベック単体のフラッグシップワイン「Catena Zapata Malbec Argentina」を造ったのだそうです。名前にも、メンドーサへの愛情や、マルベックへの想いが詰まっていると思います[ぴかぴか(新しい)]

マルベックの毎日ですが、メンドーサにおけるマルベックの先駆者であるカテナの姿は、甲州のパイオニアであり続けているグレイスの姿と重なります。
ローラは、「20年前、いや10年前、アルゼンチンのワインが、世界のワインに台頭していくなんて考えられなかったわ!」と言っています。
2009年のことだったと思いますが、カテナは、イギリスの最も権威のあるワイン雑誌の一つ、デキャンタの最優秀ワイナリーに輝いています[ぴかぴか(新しい)]

カテナの醸造に着いてや、醸造家の仕事については、またブログで紹介したいと思います[かわいい]


メンドーサに着きました! [海外のワイン]

一昨日メンドーサに着き、昨日から修業先の「Catena Zapata」で働いています[ダッシュ(走り出すさま)]

メンドーサの空港に降りると、葡萄畑が広がっており、おそらくプロモーション用の畑なのでしょうが、それでも葡萄畑を見ると、胸が高鳴りました[グッド(上向き矢印)]

まだまだ到底理解できていませんが、メンドーサは、とても興味深いワイン産地だと思います[ぴかぴか(新しい)]

一つは、メンドーサだけで、あらゆるワイン産地を表現できる地形があります。
醸造家が一つの目安にしている、カリフォルニア・デイヴィス校のウインクラー博士による産地区分があります。この気候分類によれば、世界のワイン産地は1から5までのカテゴリーに区分されます。
例えば、「1」にどこが含まれるかというと、ブルゴーニュ、「2」は、ボルドー、「3」はローヌというように、数字が少ないほど冷涼な産地を表します。メンドーサの中の産地を見ていくと、この1から5、全ての気候にを網羅するほど多様です。
なので、「Catena Zapata」では、メンドーサの中をさらに細かい区分に分けて醸造します。これほど、醸造家にとって面白いことはないと思います[ぴかぴか(新しい)]
それらを最終的にブレンドし、さらに複雑味のあるワインにすることも可能です[ぴかぴか(新しい)]

また、年間降雨量は200mm程度で、雨が少なく、病気が少ない産地です。およそボルドーの年間降雨量が800mm、ブルゴーニュが600mmですので、世界の銘醸地と比べても、非常に雨が少ない特性があると思います。
ただ、メンドーサには、夏の嵐があり、これがチリとは少し違うところです。チリでは、雨が降ると冬の到来になりますが、メンドーサには夏の雨があります。

また、標高が多いメンドーサでは葡萄がゆっくり熟します。そのため、葡萄が熟し始めてから収穫するまでの時間を長く取ることができ、質の高いタンニンを葡萄の段階で、手に入れることができます。
私は、以前1000m以上の標高では、野生葡萄以外生きられないと思っていました。ワイン用ブドウであるヴィ二フェラ種は、おそらく寒さに耐えられないと考えていましたが、Catena Zapataの持つ葡萄畑のうち、最も標高が高いところは、1500mにもなります。

Catena Zapata[晴れ] 品の良い建物です。
カテナ ワイナリー.JPG

オーストラリアでヴィンテージをしていたころ、デキャンタで、カテナの記事を読み、ぜひここで一度働いてみたいと感じました。年間、20万ケースを生産しているワイナリーなので、グレイスとは規模が違いますが、家業であることや、マルベックの先駆者であるこのワイナリーから何か学べることがあると感じていました。まさか実現できるとは思っていませんでした。アルゼンチンに来る前、私は少し行き詰まっていました。それが少しづつ良い方向に向かっているような気がしています。

メンドーサの歴史に、「Catena Zapata」のオーナーである、ローナ・カテナの存在は欠かせません。彼女の話も、いづれブログで書いてみたいと思います[かわいい]

ワイナリーの同僚と。
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Fuerza Japon! [海外のワイン]

余震が続く中、日本、どうなってしまうんだろう・・・と思いながら、日本を出国しました。。
悲しみが増すばかりの日本ですが、やはり今年のヴィンテージに行こうと思い、一昨日アルゼンチンに入りました。。
何だか飛行機の中で涙がとまりませんでした。

今、アルゼンチンの首都ブエノスアイレスにいます。

到着した一昨日は、2日に渡る旅と言っても慣れているはずなので、泣き過ぎたのでしょうか、へとへとになってしまったので、昨日から、ヴィンテージに向けて、自主トレを始めました。

グレイスのスタッフは、土橋さんや飯島さんを筆頭に筋肉質ですが、揃って体を鍛えています。私は特に力がなかったり、喘息があるので、ジョギングをしたり、筋トレをしたりしますが、海外でも、醸造期に醸造家の女性が体を作るのは、珍しいことではありません。

昨日は、ゆっくり2時間走り、今日は午前中に3時間ジョギングをしました。
ブエノスアイレスのパレルモ地区には、トレーニング場と化した広場があり、ダンスやトレーニングをする人たちで溢れていました。

パレルモ地区には、日本庭園があり、ちょっとのぞいてみると・・・
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ちょっと分かりにくいのですが、日の丸の張り紙にはしっかりと、「Fuerza Japon!(頑張れ日本!)」の文字が刻まれていました。
それを見たとき、とても勇気づけられました。どこかで、もう乗り越えられないんじゃないかと思っていた自分が、とても小さく思えました。
「日本人として誇りを持って、この国でワイン造りに励もう」と思えました。
海外でヴィンテージをするとき、いつも孤独でした。それでも、最初は「日本でワインなんて造っているの?」と疑わしい目で見られていても、最後は必ず「日本のワイン、おもしろそうだね!」と言ってもらいました。日本人の造り手としての誇りを持っていたから、最後までやり遂げることができていたということを思い出すことができました。


午後は観光をしたので、ブエノスアイレスを少しご案内します!

記念碑[ぴかぴか(新しい)]五月革命の100周年に建てられたものということです。
ブエノスアイレスには、五月革命に由来する建物が数多くあり、それだけ心に刻まれているのだあと感じました。
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コロン劇場[映画]ミラノのスカラ座、パリのオペラ座と並び、世界三大劇場とされています。
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レコレータ地区のマーケット[晴れ]レコレータ墓地には、日本でも映画で話題になったエビータが葬られています。
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やっぱりデパートよりマーケットが好きなのですが、少し壊れやすくても、ハンドメイド風なのが良いし、一つしかない感じがより風土を感じさせてくれます。


おばあちゃんにお土産です[るんるん]アルゼンチンは革製品が有名みたいなので。。おばあちゃんは、畑に行くとき、いつも肩から下げるバッグをかけていくので、海外に行くと、こういう鞄を買って帰ります[グッド(上向き矢印)]いろいろバリエーションがあるので、今度おばあちゃんを畑で見かけたら、チェックしてみてくださいね(笑)
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自分には革のベルトを買いました。1000円くらい[かわいい]
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これ、アルゼンチンの石だそうです。きれいなピンク色。2000円くらいでした。友達にもお土産買いました!
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お昼に食べたサーモン[レストラン]
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夜になると、タンゴを踊ってました[夜]写真がうまくなくてすみません[あせあせ(飛び散る汗)]
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いよいよ、明日は、ヴィンテージ先のメンドーサへ向かいます!!
今年最初の仕込みがもうすぐ始まります[ダッシュ(走り出すさま)]

オベルノワのワイン [海外のワイン]

友達の結婚式の二次会に持参したワイン[ぴかぴか(新しい)]
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その友人とは、フランス留学時代、オベルノワのワイナリーにも一緒に行ったことがあったので、思い出ワインでした[かわいい]
その友人も醸造家なのですが、「何度か尋ねたけど、一度もワイン造りに関わるようなことをした覚えがないね」と笑い合いました[晴れ]
ハチミツづくりや、牧場探索などご一緒し、オベルノワには、自然の中慎ましく生きる優しさがあったことを今でも思い出します。

農業をやって、ワインを造ることが自然のうちにできたら、それが自然派なのだと思います。

2000年のプールサールは、優しい味がしました。




励ましてくれるワイン。 [海外のワイン]

セラーを掃除していたら、掘り出し物が[グッド(上向き矢印)]

オーブリオンの1982年を発見!!父のワインに間違いなかったのですが、「やっぱり仕込み前に良いワインを飲まなくっちゃね[晴れ]」と内緒で持出しました(笑)。

状態も良さそうだったので、醸造場に持って行き、製造スタッフとテイスティング。

うっとりするような香りとはまた違っていましたが、古酒のよさを感じさせるものでした。私は、赤ワインは枯れかかっているものの方が、最近美味しいと思うようになりました(年取ったのかな!?)。

味わいは、タンニンがまだ生きているという感じがしました。ワインが堂々としていて、82年が本当に良い年であったことを感じました。


明野は、明日いよいよ、2010シャルドネを初収穫します。

プレッシャーもありますが、そんなときに、励ましてくれるワインがこんな良いワイン。

いつか私も、誰かを励ますワインを造れたらいいな。

そう言えば、このワインを味わうみんなの目も、きらきらしていました[ぴかぴか(新しい)]








裏企画イベント「カリフォルニアワインをグレイススタッフと楽しむ会」のお誘い [海外のワイン]

グレイスワイン初の裏企画のお誘いです[ぴかぴか(新しい)]

この春から、勝沼のワインサロンの顔だった「伊東さん」が、明野のミサワワイナリーに異動となりました。(ご好評をいただいておりますミサワワイナリーのワイナリーツアーは伊東さんが担当しております[グッド(上向き矢印)]

そして、勝沼のワインサロンに新しい仲間が加わりました[るんるん]

新しくワインサロンの担当となったのは、「牧野さん」。まだ若いのですが、ワイン醸造学の最高峰、カリフォルニアのUCデイビスで栽培と醸造を学んだ方で、ティステイング能力もばっちりです。

そこで、今回企画したワイン会は、牧野さんによるカリフォルニアワインセミナー&ティステイング。
グレイスワインは出てこない内容ですが(笑)、たまにはグレイススタッフと楽しんでいただけるような裏企画もいいかなと思いまして…。
当日、グレイススタッフからは、牧野さん、日本ワインアドバイザーコンクールで見事予選を通過し、本選を控えた金子さん、私三澤彩奈が参加します。
また、甲州の栽培の第一人者となりつつあるフジッコワイナリーの雨宮幸一さんが来ていただけることも既に決まっています。

「カリフォルニアワインの専門家の話を聞いてみたい」
「グレイススタッフや、作り手と直に話をしてみたい」
と言う方、ぜひ楽しみにいらっしゃいませんか?

今回のカリフォルニアワインは、カリフォルニアに在住している私の弟の力も借りながら、牧野さんと私で集めました。

当日予定しているワインのラインナップです。

1. KESNER Chardonnay 2007
キスラーの造り手が、新しくナパヴァレーの古い樹ばかりを集めて造ったという、とても珍しいワインで、日本未輸入だそうです。

2. FLOWERS Sonoma Coast Chardonnay 2006
ナパのシャルドネと比べてみたかったので・・・個人的に好きなワイナリーです。

3. MIURA Tally Vineyard Pinot Noir 2005
牧野さんがセレクト。カリフォルニアに在住していた専門家の目線から語っていただきたいと思います。

4. PARADIGM Cabernet Sauvignon 2005
ハイディバレットの手がけるワイン。グレートヴィンテージと言われる2005年のカベルネをぜひ味わいたいと思います。

5. Ridge Monte Bello 1999
ワイナリーからの蔵出しです(カリフォルニアから直送で、その後はグレイスワインのセラーで大切に貯蔵していました。)セラーのお兄さんが一押しの「1999」ですが、熟成したリッジがどんな風に変化しているのかとても楽しみです!

6.ホワイトジンファンデル
よく名前を聞きますが、飲んだ事がないと言う方は多いのでは・・・??牧野さんも「意外と面白いのでは」とセレクト。

これらのラインアップに何か1本を特別に付け足したいと思っています(お楽しみに?)。

ワイナリーならではのワイン会を皆さまと楽しみたく、この日のために考えた美味しいお食事もご用意いたします。

詳細はこちらになります。


日時 8月28日(土) 18時より

場所 グレイスワインサロン 2階
   甲州市勝沼町等々力173 Tel 0553-44-1230
   http://www.grace-wine.co.jp/access/access.html


内容 
18時~18時40分 グレイススタッフ牧野が語るカリフォルニアワインのセミナー
18時45分~19時15分 カリフォルニアワインのティステイング
19時20分~  お食事とワインを楽しみましょう♪
21時頃   終了とさせていただきます。


定員 10名様(定員となり次第、締め切りとさせていただきます)
会費 12000円   

*このブログのみの告知とさせていただきますので、ご参加をご希望のお客様は、大変お手数ですが、info@misawa-winery.jp (担当 三澤彩奈、牧野)まで、「グレイススタッフと楽しむカリフォルニアワイン会」と明記の上、メールをいただきたく存じます。
すぐにこちらからメールの返信をいたしますので、そのメールをもちまして受付完了とさせていただきます。
ワインの状態には気をつけておりますが、場合によってワインが変更される事がございます。何卒ご了承くださいませ。
その他、何かご不明な点がございましたら、遠慮なくお問い合わせくださいませ。

中央葡萄酒(株)グレイスワイナリー
tel 0553-44-1230 Fax 0553-44-0924 担当 牧野、三澤彩奈

皆様のご参加、お待ち申し上げております[ぴかぴか(新しい)]

*ありがとうございます。このイベントの定員は、満員となりましたので、締切とさせていただきたくご連絡申し上げます。
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