ハスケル [海外のワイン]
2月にイギリスへプロモーションへ出かけた際、南アフリカにヴィンテージに行くことを告げると、ジャンシスロビンソンMWから、「絶対会ったほうが良い」と勧められたワインメーカーがいます 彼女は、ステレンボッシュのHaskellというワイナリーで、ジェネラルマネージャーと醸造責任者を務めるリアニという女性醸造家でした
ハスケルは、ロンドンのインターナショナルワインチャレンジでも金賞を得ているように、南アで最も優れたシラー生産者とも言われています 5年前にステレンボッシュ大学院に留学していたときは、ボルドーブレンドよりもシラーに魅了されたので、ここでリア二から、ワイン造りの話だけでなく、シラーの話を聞けたら面白いだろうなと感じていました
そして、どこの国でも、優れた女性醸造家に会えるのは、とても楽しみなことです
どんな人なのかな??と色々想像しながら待っていると、リアニが現れました
自己紹介すると、「私たち、ナパで会ってるよ」とリアニに言われ、ハッとしました
2年ほど前、女性醸造家のシンポジウムがナパであり、ジャンシスから推薦されて、南アフリカ代表で参加していたのがリアニでした
そう言われて記憶がはっきり甦りました
アメリカとフランスを中心に、100人以上の女性醸造家が参加していたと思いますが、リア二の印象は強くて、栽培、醸造、マーケティング、どれも鋭く、「すごい醸造家がいるなあ」と思ったものでした アジアのワイナリーからは私だけだったので、リア二は覚えていてくれたんだと思います。
ステレンボッシュは、ケープポイントよりも、太陽の日差しがずっと強いです
南アフリカは、大西洋とインド洋に面していますが、ケープポイントは、大西洋側にあります。大西洋は海水の温度が冷たいので、「Cold sea」と呼ばれ、海側から吹くフレッシュな風が、ソービニヨンブランに適度な涼感を与えていると思います。地元の人たちが、サーフィンをしたり泳ぐのは、専ら温かいインド洋側です ただ、鮫(ホワイトシャーク)がうようよしているので、慣れない私は泳がないようにしていますが(笑)
リアニのいるステレンボッシュは、海側でなく、大陸の内側に入ったところです。リアニに、「ステレンボッシュは、どんな品種が合うと思うか?」と聞かれ、やっぱり思いつくのは、シラー、そしてボルドー品種でした。
ボルドー品種だと、熟成という意味で、カベルネが魅力的だと思います。ただ、リア二も言っていたのですが、カベルネの場合、未熟な味わいを現すメトキシピラジンという物質のように、どういうスタイルがよくて、どういうスタイルだったら悪いというプロファイルが決まっているので、シラーのほうが自由にワイン造りをできる気がします。それでもリア二は、本当にこれから自分が目指したいのは、ボルドー品種のプレミアムワインだと言っていました。リア二は、ハスケルの醸造責任者から、少しづつコンサルタント業に移り、今は、自分の畑を始めています。そのことについて、「子供のために何か残すことを始めた」と言っていました。リア二は、私よりは10歳ほど上だと思うのですが、3人の子供のお母さんでもあります
リアニのワインは、クラッシックな造りをしていて、テイステイングできたのは面白かったですし、彼女の醸造家人生にも触れられたことが心に残りました。
ハスケルは、ロンドンのインターナショナルワインチャレンジでも金賞を得ているように、南アで最も優れたシラー生産者とも言われています 5年前にステレンボッシュ大学院に留学していたときは、ボルドーブレンドよりもシラーに魅了されたので、ここでリア二から、ワイン造りの話だけでなく、シラーの話を聞けたら面白いだろうなと感じていました
そして、どこの国でも、優れた女性醸造家に会えるのは、とても楽しみなことです
どんな人なのかな??と色々想像しながら待っていると、リアニが現れました
自己紹介すると、「私たち、ナパで会ってるよ」とリアニに言われ、ハッとしました
2年ほど前、女性醸造家のシンポジウムがナパであり、ジャンシスから推薦されて、南アフリカ代表で参加していたのがリアニでした
そう言われて記憶がはっきり甦りました
アメリカとフランスを中心に、100人以上の女性醸造家が参加していたと思いますが、リア二の印象は強くて、栽培、醸造、マーケティング、どれも鋭く、「すごい醸造家がいるなあ」と思ったものでした アジアのワイナリーからは私だけだったので、リア二は覚えていてくれたんだと思います。
ステレンボッシュは、ケープポイントよりも、太陽の日差しがずっと強いです
南アフリカは、大西洋とインド洋に面していますが、ケープポイントは、大西洋側にあります。大西洋は海水の温度が冷たいので、「Cold sea」と呼ばれ、海側から吹くフレッシュな風が、ソービニヨンブランに適度な涼感を与えていると思います。地元の人たちが、サーフィンをしたり泳ぐのは、専ら温かいインド洋側です ただ、鮫(ホワイトシャーク)がうようよしているので、慣れない私は泳がないようにしていますが(笑)
リアニのいるステレンボッシュは、海側でなく、大陸の内側に入ったところです。リアニに、「ステレンボッシュは、どんな品種が合うと思うか?」と聞かれ、やっぱり思いつくのは、シラー、そしてボルドー品種でした。
ボルドー品種だと、熟成という意味で、カベルネが魅力的だと思います。ただ、リア二も言っていたのですが、カベルネの場合、未熟な味わいを現すメトキシピラジンという物質のように、どういうスタイルがよくて、どういうスタイルだったら悪いというプロファイルが決まっているので、シラーのほうが自由にワイン造りをできる気がします。それでもリア二は、本当にこれから自分が目指したいのは、ボルドー品種のプレミアムワインだと言っていました。リア二は、ハスケルの醸造責任者から、少しづつコンサルタント業に移り、今は、自分の畑を始めています。そのことについて、「子供のために何か残すことを始めた」と言っていました。リア二は、私よりは10歳ほど上だと思うのですが、3人の子供のお母さんでもあります
リアニのワインは、クラッシックな造りをしていて、テイステイングできたのは面白かったですし、彼女の醸造家人生にも触れられたことが心に残りました。
2012-03-31 17:48